「ざんねんなスパイ」一條次郎著

公開日: 更新日:

 コードネーム〈ルーキー〉はニホーン国のスパイ。幼少の頃からスパイ養成組織オーファンで英才教育を受けてきたのだが、73歳でようやく出番が回ってきた。ニホーン国にとって重要な軍事的要所なのに独立をもくろんでいる市長の暗殺だ。 ところがルーキーが潜んでいた家にある日、髪もひげも伸び放題の男がやってきて、「イエス・キリストです。福音を届けにまいりました」と言う。追い返そうともみ合っているうちに、男の背にナイフが突き立てられているのに気づいた。何とかこっそり死体を始末したが、今度は郵便受けに「この街から出ていけ!」という手紙が。

 暗殺するはずの市長と友達になってしまった間抜けなスパイの物語。

(新潮社 1850円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か