「日本衆愚社会」呉智英著

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 偽善的な人権主義が広がる中、思想や言論はかえって統制が強くなる一方、ネットにはフェイク情報が氾濫。こうした状況下で、衆愚社会と化した日本の言論状況を斬る時評コラム集。

 沖縄で機動隊員が基地施設反対運動家に「土人」「支那人」と言った問題を取り上げ、「ジャーナリズムに代表される知識人世界が俗論に深く侵蝕されている現実」を批判。禁止用語とされる「支那」は差別用語ではないと反論し、「日本人が『支那』と呼ぶのが差別なら、なぜ中国は欧米の『China』に抗議しないのか」と疑問を呈する。

 その他、第9条と共に戦争に歯止めをかける第76条2項について改憲派も護憲派も触れない憲法改正論議など。時々の話題を俎上に、自称知識人たちの言説の誤りを突く。

 (小学館 800円+税)

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