「辺境メシ」高野秀行著

公開日: 更新日:

 辺境探検家として世界各地の秘境に足を運んできた著者は、旅をしている中で、自ら進んで、あるいはやむを得ず、ご当地特有の「メシ」にありついてきた。本書には、これまで著者が食してきた奇食珍食の数々が紹介されている。

 ゴリラ、ラクダ、水牛、モルモットなど、およそ食材としてはイメージできない肉を食べると聞くだけでも驚かされるが、これらはほんの序の口。

 羊の金玉と脳みそのたたき、バッタとアリの卵を挟んだサンドイッチ、ヤギの糞のスープ、ウ○コにそっくりの羊の生肉のハンバーグ、ヒキガエルジュース……といったものが出てくると、バッタやイモムシといった昆虫食などはむしろ普通に思える。

 さらには、世界で最も臭い食べ物といわれる塩漬けニシンのシュールストレミングと2番目に位置する韓国のホンオ(エイ)にも挑戦、それを食する模様は壮絶。

 本人いわく、元来は好き嫌いが多く胃腸も強くないとのこと。それでも食べてしまうのは強烈な好奇心のなせる業。

(文藝春秋 1500円+税)

【連載】週末に読みたいこの1冊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ