「『脳が老化』する前に知っておきたいこと」和田秀樹著

公開日: 更新日:

 認知症は怖い病気だと思われがちだが、85歳以上の4割、95歳以上では8割近くが罹患(りかん)する、老化現象と言えるもの。認知症よりも早い脳の老化が、早い人では40代から起こる「感情の老化」だそうで、意欲が衰え、新しいことへの適応力が弱くなり、感情のコントロールが悪くなる。さらに高齢者は加齢によって神経伝達物質が減少するため、うつ病にかかりやすくなる。

 ボケ、認知症に対するいちばんの誤解は「急にボケる」と思っている人が多いこと。こうした脳の老化は、対策を行うことで遅らせることができるそうだ。

 本書は、ボケ、認知症、老人性うつ病の現実を精神医学の知見をもとに解説しながら、その対策や治療法、心構えなど具体的に伝授してくれる医療本。

(青春出版社 940円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも