「夫が脳で倒れたら」三澤慶子著

公開日: 更新日:

 著者の夫、映画評論家の轟夕起夫は5年前、脳梗塞を起こして、右側だけ頭から足の先までピクリとも動かなくなった。最初、右手の痺れがあったので嫌がる夫を脳神経外科に連れて行ったら、MRI検査で脳梗塞と判明。2週間で退院できると思ったのだが、麻痺はさらに進み、右足に力が入らなくなった。医師が「次は左だな」と言って立ち去った。何、その言い方! 

 ある日、点滴の針が曲がっていて点滴が入っていなかったことがわかった。夜勤の看護師にフリーランスが多いことに不安を感じて、転院を申し出るとソーシャルワーカーを通すように言われたが、その日は休みだった。

 突然、脳梗塞になった夫を抱え、手探りで奮闘する妻の体験記。

(太田出版 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動