「がん消滅」中村祐輔著

公開日: 更新日:

 21世紀に入ってがん治療を取り巻く環境は大きく変わった。20世紀のがん治療は、外科・薬物・放射線の3大療法だった。著者はゲノム情報を核として、リキッドバイオプシー・免疫療法・人工知能を活用することで、がん治療に革命が起き、現在の5年生存率60%強が、10年以内に80%近くまで改善するという。今後、がんの検査や治療がどのように変わっていくのかを解説したメディカルテキスト。

 その革命を可能にしたのがDNA解析技術の進歩だ。その技術を用いて「血液などの液体を使ってがんを見つける」検査方法がリキッドバイオプシーだ。さらに、この検査方法と人工知能による予測システムによって、実用化が近づく免疫療法「ネオアンチゲン療法」の実際を紹介する。

(講談社 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    U18高校代表19人の全進路が判明!プロ志望は7人、投手3人は中大に内定、横浜高の4人は?

  2. 2

    「時代に挑んだ男」加納典明(43)500人斬り伝説「いざ…という時に相手マネジャー乱入、窓から飛び降り逃走した」

  3. 3

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  4. 4

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  5. 5

    《浜辺美波がどけよ》日テレ「24時間テレビ」永瀬廉が国技館に現れたのは番組終盤でモヤモヤの声

  1. 6

    沖縄尚学・末吉良丞の「直メジャー」実現へ米スカウトが虎視眈々…U18W杯きょう開幕

  2. 7

    世界陸上復活でも「やっぱりウザい」織田裕二と今田美桜スカスカコメントの絶妙バランス

  3. 8

    「24時間テレビ」大成功で日テレが背負った十字架…来年のチャリティーランナー人選が難航

  4. 9

    15年前に“茶髪&へそピアス”で話題だった美人陸上選手は39歳、2児のママ…「誹謗中傷もあって病んだことも」

  5. 10

    日本ハム新庄監督は来季続投する?球団周辺から聞こえた「意味深」な声