「消えたフェルメール」朽木ゆり子著

公開日: 更新日:

 1990年、米国ボストンの美術館から盗まれ、いまだに行方が分からないフェルメールの名画「合奏」。美術界最大のミステリーといわれる事件の真相に迫るノンフィクション。

「合奏」は、個人コレクターの収集品を展示する邸宅美術館からレンブラントの作品などとともに盗まれた。当時、フェルメールの知名度は現在ほど高くはなかった。しかし、フェルメール作品はなぜかそれまでにも何度も盗難に遭っていた。過去の事件を検証、さらに事件当日の犯人の行動などを詳細に分析しながら、なぜ数ある館内の美術品からフェルメールが選ばれたのかを推察する。

 報奨金目当てに有象無象が名乗りを上げ、事件が複雑化していく捜査の過程を解説しながら、最新の捜査情報を報告する。

(集英社インターナショナル 860円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束