「ダーク・ブルー」真保裕一著

公開日: 更新日:

 日本海洋科学機関のパイロット、大畑夏海が所属する潜航チームは、潜水調査船「りゅうじん6500」に搭載された新型コンピューターの検証実験のため、りゅうじんの専用母船「さがみ」に乗り込んだ。共に搭乗したのは、潜水シミュレーターのプログラムを担当した奈良橋教授とその補佐の久遠蒼汰、ロボットアームを担当した三峯重工業のエンジニアら。フィリピン沖を目指して出航したものの、途中、武装集団の襲撃に遭い、操縦室は占拠されてしまった。

 シージャック犯は、船員の命と引き換えに、海に沈んだ彼らの宝をりゅうじんを使って引き揚げることを要求してきた。彼らは直接指示を出すためにりゅうじんに乗り込むことを主張し、操縦士には夏海が指名された。台風も近づく中、果たして夏海はシージャック犯と2人きりの調査船の中で、生死をかけたこのミッションを切り抜けることができるのか――。

ホワイトアウト」などの秀作で、多くのファンを持つ著者による最新作。深海という孤立無援の場で起こった危機的状況から主人公はどうサバイバルするのか。スリリングな展開に手に汗握る。

(講談社 1700円+税)

【連載】週末に読みたいこの1冊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒