「『家庭料理』という戦場」久保明教著

公開日: 更新日:

 私たちがイメージする「家庭料理」は1960~70年代に生まれた「モダン」な家庭料理だ。その後、80~90年代の「ポストモダン」な家庭料理、2000~10年代の「ノンモダン」な家庭料理が生まれた。無理せず「ご機嫌な」生活を実現するためのレシピを発表したのが、料理研究家の小林カツ代で、例えばひき肉をワンタンの皮で包まずに、スープにひき肉、豆腐、ワンタンの皮を直接入れて煮る、という簡単な調理法を紹介している。それは単に時間を短縮するだけでなく、定説に従わなくても「知恵と工夫でカバーすればご機嫌な生活が送れる」というメッセージなのだ。

 他に、栗原はるみのレシピなどを挙げて、文化人類学者が、家庭料理とは何か、「我が家の味」とは何かという問題に迫る。

(コトニ社 2000円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    WBCネトフリ独占批判に「一部の日本人」は歓喜のワケ 地方の苦しみに鈍感な大都市生活者

  2. 2

    嵐「最後の楽曲」好調の裏で起きた異変…ボイトレを続けた櫻井翔は歌声をキープ

  3. 3

    和久田麻由子は“女子御三家”の女子学院から東大へ 元NHKの先輩・膳場貴子と重なるキャリア

  4. 4

    伊原春樹監督との“壮絶確執”の前日譚 監督就任を知って絶望、引退が頭を過ぎった

  5. 5

    永田町で飛び交う高市首相の「健康不安」説…風邪の疑いで外交キャンセル、総理総裁の器にも疑問符

  1. 6

    WBCイタリア代表が「有名選手ゼロ」でも強いワケ 米国撃破で予選R1位突破、準決勝で侍Jと対戦も

  2. 7

    映画「国宝」のヒットから間髪入れず…体重13キロ減で挑んだ「ばけばけ」吉沢亮の役者魂

  3. 8

    文春にW不倫をスッパ抜かれた松本洋平文科相はなぜ更迭されないのか

  4. 9

    SEXスキャンダルで追い詰められると戦争で目くらまし…それは歴代米大統領の常套手段だ

  5. 10

    参政党はオンラインセミナーでもハチャメチャ…参加者の強烈質問に神谷代表が一問一答、反自民もアピール