「処女の道程」酒井順子著

公開日: 更新日:

 かつては、若い女性は結婚するまでは処女でいるべきだ、という感覚があった。「処女」は国語辞典では「性的経験をまだ持たない」とあるが、漢和辞典では、セックス経験には触れず「結婚せず、まだ家にいる」のが処女だとある。「処」は「居る」という意味で、処女の本来の意味は「実家にいる女」だった。女性にとって「結婚すること」「実家を出ること」「初めて異性と性交渉を持つこと」は同義だったのだ。

 著者は29歳まで実家にいて、独身だったが、セックス経験という意味では処女ではなかった。それなのに実家にいるという処女っぽい行動をしていることへの違和感から実家を出たような気がする、という。

「処女」について酒井順子独特の視点からの考察。

(新潮社 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  2. 2

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も

  3. 3

    『ひよっこ』再放送記念、神回「ビートルズがやって来る」再録

  4. 4

    骨折で入院中ですが…ブラジルに惜敗した森保Jを巡る一部炎上報道で心が痛い

  5. 5

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  1. 6

    男子バスケ日本代表に激震、ホーバス監督“解任”の真相…過去には八村塁と確執も 

  2. 7

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  3. 8

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 9

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  5. 10

    村上誠一郎前総務相が高市政権バッサリ!「これが本当に保守政治なのか」…突きつけた自民「立党宣言」との乖離