「時代を撃つノンフィクション100」佐高信著

公開日: 更新日:

 さまざまなタブーに挑み、社会や人間をローアングルの視点からとらえたノンフィクションを紹介するブックガイド。

 拘置所で字を覚え、猛烈に勉強して、自らが同じ階級の人を4人も殺してしまったことに気づいて愕然となった連続殺人犯・永山則夫が獄中で記した「無知の涙」や、何も考えずに減反を強制した末にそれを解除する無責任な政府への憤りが凝縮した福島の農民詩人・草野比佐男の「村の女は眠れない」など、まずは格差社会をテーマにした作品を紹介。ほかにも、内橋克人の「共生の大地」や大下英治の「電通の深層」などの経済をテーマにした作品をはじめ、宗教やアウトロー、メディア、歴史などさまざまな分野の古典から2010年代の問題作まで網羅。

(岩波書店 902円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル