「越後・親不知 翡翠の殺人」梓林太郎著

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 探偵の小仏に、警視庁の安間を介して、長野県警松本署から依頼が舞い込む。2日前、予定の時間になっても到着しない登山客を心配して、様子を見に行ったまま戻らない山小屋の管理人・徳久の身元調査だ。上野と名乗った予約客も結局、山小屋に到着することはなく、山岳救助隊の捜索でも2人は見つからなかったという。

 調べを進めると上野はどうやら偽名のようだ。小仏は、身を隠すために山荘の管理人になった徳久が、彼の行方を捜す上野と名乗る男に見つかり、逃げたのではないかと疑う。徳久の生まれ故郷の新潟県の親不知を訪ねた小仏は、当地で19年前に起きた未解決殺人事件との関連を疑う。

 行方不明の男の過去を追い上高地、糸魚川、京都、金沢へと調査行が続く旅情ミステリー。

(実業之日本社 990円)

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