「サムライ・シェリフ」戸南浩平著

公開日: 更新日:

 明治11年、警視庁巡査で元同心の三崎は、日本に逃亡してきたアメリカのお尋ね者・モーガンの捜査を任される。少々英語をしゃべれるので白羽の矢が立ったらしい。

 聞くと、モーガンに夫を殺されたエレナが幼い息子と来日中で、上院議員で富豪の父を持つ彼女から日本政府に圧力がかかっているという。おまけに日本でモーガンをかくまっているのは、羅刹鬼だという。羅刹鬼は、同じく同心だった三崎の亡父が長年、追い続けてきた極悪人だった。

 遺志を継いだ三崎は、日常の警察業務の合間にこれまでも羅刹鬼の行方を追い続けてきたのだ。三崎は上司が入手したアメリカのシェリフに扮して情報を集める。

 殺人鬼とサムライ保安官の攻防を描く長編時代ミステリー。

(早川書房 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲