著者のコラム一覧
堂場瞬一作家

1963年、茨城県生まれ。2000年「8年」で第13回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。警察小説、スポーツ小説などさまざまな題材の小説を発表している。著書に「警視庁犯罪被害者支援課」シリーズ、「焦土の刑事」「動乱の刑事」「沃野の刑事」など多数。2021年、作家デビュー20周年を迎え、出版社を横断したプロジェクトが進行中。

<120>前田は極左の活動に限界を感じていた

公開日: 更新日:
イラスト・宮坂猛

 高峰が、湯呑み茶碗越しに海老沢の顔を覗きこんだ。

「どうした」海老沢は急に居心地が悪くなって、体を揺らした。

「いや……すっきりしたと言う割には、顔はすっきりしていない」

「まあ……いろいろ考えることがあったんだよ。前田をこっちへ連れて来る時に、新幹線の中であ… 

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