「破蕾」雲居るい著

公開日: 更新日:

 お咲の夫は、南町奉行の内与力の岡田鉄心の甥。夫も与力だが、岡田家は一族揃ってバカ正直な頑固者で、扶持が少ないくせに、袖の下を受け取らないので、屋敷の維持もままならない。

 そんな不満を胸に抱えながら、お咲は牢屋敷として知られる旗本・石出帯刀の屋敷に出向く。叔父と夫に代わって役人に弁当の差し入れに来たのだ。するとなぜか一室に案内され茶菓子の接待を受ける。やがてお咲は、自分が斬首される女囚の身代わりに「市中引廻し」されることを知る。女囚は実は御三家の血筋を引いており、斬首に至るまでの属刑に身代わりを立てることになったという。拷問蔵に連れていかれたお咲は裸にされ縄で縛られる。(「咲乱れ引廻しの花道」)

 人気作家が別名で描いた時代官能小説集。 (講談社 704円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「左膝の半月板が割れ…」横綱・豊昇龍にまさかのアクシデントで稽古中止

  2. 2

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  3. 3

    「ラブホ密会」問題も何のその!小川晶前市長の超“人たらし”戦略 12日投開票の前橋市長選情勢

  4. 4

    アストロズ今井達也の西武への譲渡金ついに判明! NPB広報室から驚きの回答が

  5. 5

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  1. 6

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 7

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 8

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  4. 9

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  5. 10

    オリックスへのトレードは中日が年俸の半分を肩代わりしてくれて実現した