「言語が消滅する前に」國分功一郎、千葉雅也著

公開日: 更新日:

 気鋭の哲学者2人による刺激的対談集。

 2017年の最初の対談では、國分氏の著作「中動態の世界 意志と責任の考古学」をとっかかりに展開。英文法などで、能動態や受動態という「態」の概念を学んだ我々は、どんなことでも「する」か「される」かで行為や出来事を分類してしまう。しかし、もともとはモノの見方として能動と対立させられていたのは中動態だったそうだ。中動態とは二項対立では説明できない「やってしまっている」という状態だという。さらに、行動を起こす「意志」の概念についてと、ハンナ・アレントの著作などを取り上げ論じていく。

 他にも、勉強やコミュニケーションなどをテーマに、エビデンス中心主義や言語を巡る危機感について語り合う5つの対話を収録。

(幻冬舎 946円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    萩本欽一(11)ひとりぼっち寂しく貧乏飯を食べながら「先生も同級生もバカだな」と思うことにした

  3. 3

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  4. 4

    あのちゃん追い風だった女優業に暗雲の炎上!「嫌いな芸能人」発言で反撃される痛恨

  5. 5

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  1. 6

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  2. 7

    初期ビートルズの代名詞のような2曲の、まるっきり新しかったポップさ、キュートさ、叫びっぷり

  3. 8

    混戦制した河本結の"自己中プレー"に中継解説者が苦言…人気女子プロに問われるモラルとマナー

  4. 9

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  5. 10

    ますます劣化する高市官邸…ポテチパッケージ白黒変更を「カルビーの売名行為」と幹部暴言しSNS大炎上