「猫弁と幽霊屋敷」大山淳子著

公開日: 更新日:

 新宿の傾きかけたビルの1階に法律事務所を開いている百瀬太郎は、ペット訴訟の末に引き取ることになった猫17匹を飼っている。ある日、千住澄世が幽霊屋敷の管理の依頼にきた。父から受け継いだが、特定空き家に認定されると固定資産税が6倍に跳ね上がる。 

 百瀬が幽霊屋敷に行ってみると、ツタに覆われて廃屋のようになっていた。向かいの住人が、深夜、幽霊屋敷に人が出入りしているのを何度か目撃しているという。屋敷の2階を確認していると、暗闇の中で2つの目が光った。オオカミが子猫をくわえている。刺激しないようスマホの光を落としたとき、階下で声がした「泥棒!」。

 お人よしの弁護士が活躍する猫弁シリーズ。

(講談社 1650円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも