「逝きたいなピンピンコロリで明日以降」三浦明博著

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「逝きたいなピンピンコロリで明日以降」三浦明博著

 映画好きな浅野拓三は、見逃した名作を観賞しようとDVD「椿三十郎」を借りてきた。最終盤で小川にたくさんの椿が流れてくるシーンがあった。これ、見たな……。ラストシーン直前まで気づかなかったことにショックを受けた。

 整骨院で鍼灸師の桃ちゃんに、体で覚えたことは忘れないから、体を動かしながら覚えるといいと言われ、「四股を踏みながら、とか?」とちゃかした。孫の純平に、ヒミツ基地をつくったから教えてあげると言われ、夕方の4時に公園で待ち合わせる約束をしたが、思い出したのは7時すぎだった。それ以後、拓三は大事なことは四股を踏みながら覚えている。

 物忘れと格闘するシニアを描くユーモア小説。

(講談社 1870円)

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