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「鉄道愛唱歌事典」長田暁二著

 駅や鉄道は、出会いや別れの舞台となるためか、多くの歌に登場し、歌い継がれてきた名曲も多い。

 戦災孤児の哀切を歌った「ガード下の靴みがき」(昭和30年 歌・宮城まり子)や集団就職で地方から上京した若者たちの心をとらえた「あゝ上野駅」(昭和39年 歌・井沢八郎)などの「生活歌謡」にはじまり、昭和52年発売の「あずさ2号」(歌・狩人)や、JRのCMに使われ大ヒットした「クリスマス・イブ」(昭和58年 歌・山下達郎)、アニメの主題歌「銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)」(昭和54年 歌・ゴダイゴ)など、一口に鉄道にまつわる歌と言っても、世代によって思い浮かぶ歌も異なることだろう。そうした名曲の数々を集めた「事典」。

 歌謡曲や演歌のほかにも、大正7年に起きた踏切事故の責任をとって自殺した2人の踏切番を歌った演説歌「あゝ踏切番」(作詞作曲・添田唖蝉坊)などの知られざる名歌から、「汽車ポッポ」などの童謡、「A列車で行こう」などの海外の歌まで71曲を取り上げ、その時代背景などを解説してくれる。

(ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス 3520円)

【連載】時代を彩った名曲たち 懐かしの昭和歌謡本特集

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