「少女が最後に見た蛍」天祢涼著

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「少女が最後に見た蛍」天祢涼著

 神奈川県警生活安全課に勤務する仲田蛍は、居酒屋でのトラブルに対応しているとき、被害者の女性に声をかけられた「もしかして、蛍?」。それは中学時代の同級生、来栖楓だった。当時、来栖は、同級生の桐山蛍子を執拗にいじめていた。授業で理科室に移動するとき、来栖は「桐山さんは後から来て」と言った。そのとき、桐山に「一緒に理科室に行こう」と声をかけたのが仲田だった。

 2人が親しくなると来栖は桐山にかまわなくなるが、やがて仲田は父の転勤でイギリスに行くことに。その後、桐山は廃ビルから飛び降りて自殺する。後に仲田は廃ビルで何があったかを知る。(表題作)

 ほか4編所収の短編ミステリー集。

(文藝春秋 1870円)

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