「新・東京の喫茶店」川口葉子著

公開日: 更新日:

「新・東京の喫茶店」川口葉子著

 近年はチェーン系の喫茶店も多いが、喫茶店の中でもちょっと変わった喫茶店もある。例えば60~70年代、学生運動やアングラ文化が盛んだった頃、人気だったのがジャズ喫茶。最近再び脚光を浴びている。

 1961年に新宿にできた「DUG」は、かつて村上春樹や植草甚一、寺山修司らが通った店だ。当時は自宅でオーディオを楽しむことは無理だったので、高品位のサウンドとうまいコーヒーが楽しめる「DUG」は大人気だった。欧米ではジャズはライブで聴くものだったので、日本のジャズ喫茶が注目された。

 ほかに、クラシックのレコードを聴かせる「名曲喫茶ライオン」など、かつて紹介した店も再取材して、77の喫茶店を紹介する。

(実業之日本社 1980円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  2. 2

    「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状

  3. 3

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  4. 4

    さや氏の過去と素顔が次々と…音楽家の夫、同志の女優、参政党シンボルの“裏の顔”

  5. 5

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  1. 6

    参政党のあきれるデタラメのゴマカシ連発…本名公表のさや氏も改憲草案ではアウトだった

  2. 7

    参政党「参院選14議席」の衝撃…無関心、自民、れいわから流れた“740万票”のカラクリ

  3. 8

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  4. 9

    参政党・神谷宗幣代表「日本人ファースト」どこへ? “小麦忌避”のはずが政治資金でイタリア料理三昧

  5. 10

    ドジャースに激震!大谷翔平の“尻拭い役”まさかの離脱…救援陣の大穴はどれだけ打っても埋まらず