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城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

松本人志からの相方指名拒否は“エール”さんまは笑いの天才

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 その昔、僕の離婚回数が多い(4回)という理由で、さんまの番組に出演させてもらったことがある。僕は結婚時のエピソードとして、急な仕事で食事に行く約束を守れなかった時、「花束を買って帰り、事なきを得た」という経験を話した。ただ、それが3度目になると、「また花か!」と怒られたというふうにオチをつけた。

 その瞬間、さんまは「アカン、そりゃあんたが悪い。花、花、現金、花、現金とやらな」とさらに笑いを取るリアクションをした。さんまの演出のおかげで、僕は余計に「おもしろい人」になることができたわけで、その機転は天下一品だ。

 深夜の生ラジオで局の入り口で直撃したこともあった。放送ギリギリに来たさんまに声をかけると、「なんや、それはやなぁ」と話し始めた。生放送が始まっても話をやめず、結局、15分ほど遅れてスタジオ入り。その間につないでいた女子アナに「ワイドショーにつかまって、えらい目に遭った」と、遅刻の言い訳ネタで30分余りも盛り上げていた。

 思い返してみれば、明石家さんまという人物は本当に天才的だと思う。僕のような素人でも面白い人物に仕立ててしまう演出家、脚本家としての顔も持つ。

 とすると、「お互いを笑わせようとして面白くならない」という言葉は、さんまにしては珍しく弱気で、松本をどう演出したら面白くなるのか悩んでいる感じでもある。

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