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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

【追悼】“ゴッドファーザーの名優”ジェームズ・カーン 自分のことが分かっている役者だった

公開日: 更新日:

 元首相は暗殺されたが、あのアベノミクス政策とやらはどうなるんだろ。貯蓄や資産のない貧乏人を救ってくれたわけじゃナシ、給料が上がったわけでもナシ。あの政策はダメだと岸田政府は気付いているのか。貧乏人が増えるばかりじゃ、また相手かまわずの逆恨みの事件が増えそうで困ったもんだ。自民党が勝ってしまったら、また先が見えなくなって、ますます吹っ切れない日々だ。

 ここにお悔やみしたい人がいる。ちょうど、50年前の1972年7月に封切られた感動の叙事詩、「ゴッドファーザー」でコルレオーネ一家きっての暴れん坊、長男ソニー役を演じきったジェームズ・カーンという男優さんだ。あの不敵で生意気だが愛嬌のある面構えが大好きだった。先日の6日に逝去したが、選挙中だったためにテレビニュースでもあまり触れられず、余計に悲しかった。我らの青春映画のこの代表作を見ていない人とは何の話もしたくないが、J・カーンのあの風貌に出会ったのは、確か、もっと前の60年初めにテレビで見た「アンタッチャブル」でギャングの端役で見た記憶もある。その後、高校3年の頃、名を馳せる前のコッポラ監督の「雨のなかの女」という鮮烈なニューシネマで、フットボール中のケガがもとで勉強もセックスもできなくなった青年を熱演し、その演技に魅せられたのだった。

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