(2)九星気学の吉方位へ毎朝最低40分は歩くようにしています

公開日: 更新日:

母と祖母が残してくれた教訓

 最後に、私が熱心に歩くようになったもうひとつのきっかけをお話しします。私の母と祖母は骨折による寝たきりから、認知症の末に亡くなりました。とくに母は歩くのが大嫌いで、ほんの少しの外出でも車を使っていました。70代後半で転倒してしまい、骨粗しょう症も相まって背骨を骨折してしまったんです。

 高齢になって寝たきりになると当然頭の働きも鈍くなり、あっという間に認知症になりました。その後10年間は話すこともできずに2年前に89歳で亡くなりました。

 骨粗しょう症はとくに女性ホルモンの減少でおこりやすい病気ですが、それを避けるためにもやはり歩くことは欠かせません。もちろんカルシウムを取ることも重要ですが、カルシウムはビタミンDを取らないと効果的に吸収できません。ビタミンDは日光にあたることで効率よく生成されます。

 ただ、紫外線は老化を促進しますから、UVケアは欠かせませんが、外に出て手や足だけでも日照を浴びるようにしています。そんなわけで日光の下で歩くことは、骨の健康にもつながるわけです。医師である弟が「お姉ちゃんもおばあちゃんやお母さんと同じ道をたどるよ」なんて言って脅かすものですから、なおさら意識して歩くようになりました。

 これは母と祖母が私に残してくれたありがたい教訓だと思っています。 =つづく

▽南美希子(みなみ・みきこ) 1956年、東京都出身。フリーアナウンサー、エッセイスト。テレビ朝日のアナウンサーとして9年間在籍。独立後「OH!エルくらぶ」など人気番組の司会を担当する傍ら講演などでも活躍。東京理科大オープンカレッジ、話し方講座の講師など。6月に「『老けない人』ほどよく喋る」(ワニブックス)を上梓。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」