著者のコラム一覧
SALLiA歌手、音楽家、仏像オタク二スト、ライター

歌って作って踊るスタイルで話題を呼び、「イデア」でUSEN 1位を獲得。2018年より仏像オタクニストの活動を始め、初著「生きるのが苦しいなら」は紀伊國屋総合ランキング3位を獲得。近著に「アラサー女子、悟りのススメ。」(オークラ出版)がある。

興収10.5億円「劇場版コナン」地上波放映でも圧倒的コア視聴率 “超キラーコンテンツ”に進化したワケ

公開日: 更新日:

 また劇場版コナンの圧倒的な人気の契機となったのが、2014年以降の劇場版で、黒の組織・赤井ファミリー・公安など、サブ的な立ち位置だったキャラクターたちにフォーカスしたことだろう。

「2016年に公開された『純黒の悪夢』では、原作やアニメ本編では見られない赤井秀一と安室透の因縁のストーリーを描いたことで、ボーイズラブなどを嗜む腐女子層のニーズに応え、腐女子層の獲得に成功しました。また2017年公開の映画『から紅の恋歌』では、平次と和葉、そして紅葉という新キャラクターの恋愛模様をを描き、作中の様々なカップル推しが生まれるなど、恋愛の要素もうまく取り入れ、腐女子以外の女性視聴者層も手堅く獲得。2018年公開の『ゼロの執行人』では“安室の女”という言葉が生まれるほど、安室透にガチ恋する女性層の爆発的な支持を得ました。それらの積み重ねが、劇場版コナンの人気を盤石なものにしたと言えます」(同)

 劇場版コナンは、それぞれが二次元の世界に求める細やかなニーズに対する網を緻密に張った、唯一無二の"総合エンタメ"だ。最新作がどこまで記録を伸ばすか。

  ◇  ◇  ◇

 劇場版コナンの驚くべき収益と安室透役の古谷徹の危ない話は■関連記事でご覧ください。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 3

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 4

    日テレ退職の豊田順子アナが定年&再雇用をスルーした事情…ベテラン局アナ「セカンドキャリア」の明と暗

  5. 5

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    阿部巨人“貧打の元凶”坂本勇人の起用に執着しているウラ事情…11日は見せ場なしの4タコ、打率.153

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    フジ・メディアHD株主総会間近…328億円赤字でも「まだマシ」と思える系列ローカル局の“干上がり”ぶり