山田邦子さんインタビュー「面白いことだけやろうと考えていたら多すぎて、どんどん忙しくなっちゃった(笑)」
ロケで出かけた時は“ついのすみか”を探して回る
地方に行くのも楽しくなりました。そんな中で考えているのが終活。最後はどこに住もうかと。ロケに出かけた時に見て回ったり、もしかすると仕事を続けるかもしれないから駅が近い方がいいとか、ここは通いづらいとか。そうしているうちに自分の好みもわかってきた。私は海が見える所や温泉があるのがいいみたい。そういう所に行くとピピピってなりますもん。
都内の便利なゴチャゴチャしているところのホームがいいかなとも思うんです。でも、値段が高い。じゃ少し離れた小田原や熱海辺りもいいかなと思うけど、やはり高い。結局は友だちがいるからその近くとか。でも、そこは街まで離れていて不便だったり。難しいですね。
これからは転ばないように気をつけることも大切ですね。うちの母は家の中で転んで腰と足を骨折したことが動けなくなるスタートでした。そこから5年間、コロナになって運動といっても家の中だけ。それだと運動量が足りないから、筋肉が衰えて歩けない、立てない、食べてものみ込めないとなって体が弱っていった。最後は大往生してくれたのはよかったですけどね。
「南四局は終わらない」は必見ですよ。南四局は麻雀では誰が勝つか負けるか最後の大切な局面ですが、人生はなかなか勝負がつかないという意味と、自分たちの青春はまだまだ終わらないという意味を込めています。
酒もたばこもバンバンという不健康な中高年が集う「朝夕」という雀荘が舞台ですが、時代は今風の麻雀のMリーグやスマホで知らない人と組んでゲーム性のある新しい遊びの時代に変わっている。私はというと、そこにお酒やたばこを卸しているスナックのママの役です。時代が変わって雀荘がなくなると商売あがったりなわけです。でも、そこにいるのは常連客で好き勝手言いながら仲間と打ち、和気あいあいとした中でなんとなく人生の帳尻を合わせる。その人間模様が面白い。
公演は1日1回。浅草だけに危険ですね。(午後)4時くらいに終わると、それから飲もうと思えば飲めるじゃないですか。公演中に地方の仕事や番組の収録もあるのに、舞台に立って夜は飲み会……。
でも、みんなで頑張ります。
(取材=峯田淳)
■劇団青年座スタジオ公演「南四局は終わらない」(11月16日まで、浅草九劇) 作・演出:田村孝裕、山田邦子ほか出演


















