推定530万人 COPD(慢性閉塞性肺疾患)に新リハビリ

公開日: 更新日:

 すると息苦しさが増してより動かなくなり、さらなる身体機能の失調や低下につながる。まさに、負のスパイラルだ。

「それを断ち切るために下肢の筋力アップを目指すリハビリが非常に有効であることは、さまざまな研究で明らかになっています。12段階の息苦しさの目安のうち、3~5段階、つまり〈息苦しい〉から〈大変息苦しい〉までは頑張ってもらうのですが、現実的には難しい」

 これを乗り越えれば生活の質が上がると説明しても、ギブアップしてしまう患者も少なくない。そこで目をつけたのが、WBVだった。

 円形の器具の上の長方形の板が、イメージとしてはシーソーのように、真ん中を中心に上下に動く。1秒間に20~24回(目安。調整可能)という小刻みな動きだ。

「長方形の板の上に患者さんに立ってもらいます。板の上下の動きに応じて、自然に筋肉は伸びたり縮んだりという動きをします。これが筋力アップ、そして運動能力の向上になるのです。血流も非常によくなるので、乳酸がたまりにくい。乳酸は疲労や息切れの原因になります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?