糖尿病リスク3割減!? 高倉健も実践する「シリアル食」

公開日: 更新日:

 一方の不溶性は、穀類、野菜、豆類などに多い。腸内で水分を取り込んで数倍に膨れて体積を増やし、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促すので、便秘や痔(じ)の予防にも効果がある。トウモロコシ、小麦、オーツ麦、玄米などから作られている穀物のシリアルに含まれているのも、多くは不溶性だ。

 横浜創英大名誉教授の則岡孝子氏(栄養学)が言う。
「不溶性食物繊維は、消化吸収することができないので、胃の中の滞在時間が長くなり、腸壁が刺激されることで腸を通過する時間が短くなります。便通を促す効果が高いので、糖質などのエネルギー吸収を少なくさせ、有害物質を素早く体外に排出する働きもある。繊維質の食品は咀嚼回数が増え、満腹感も持続するので、糖尿病と関わりが深い肥満も予防します」

 厚労省が推奨している成人男性の食物繊維の摂取量は1日あたり19グラム。日本では男性の摂取量が平均14.3グラムと不足しがちな上、穀物からの摂取が減ってきている。糖尿などの生活習慣病が気になる人は、穀物のシリアルを試してみる価値はありそうだ。

高倉健も毎朝食べている

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」