子宮頚がんワクチン被害 病院も学校も自治体も見殺しの実態
子宮頚がんワクチンは安全性に問題がある――。こう言うのは、「子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち」を上梓したジャーナリスト、黒川祥子氏。子宮頚がんワクチンの被害者少女6人と家族の“現実”を目の当たりにし、黒川氏が感じたのは「なぜ、このようなワクチンが少女たちに打たれたのか」という不信感だ。
北海道在住のあすかさん(仮名・14歳)は、黒川氏の本の出版を今か今かと心待ちにしていたという。
「自分の気持ちを大人たちに伝えたいと、一時は意識混濁にまで陥った体をおして、胸のうちを語ってくれたのですが……。本が届く2日前、記憶を一切失い、家族のことも、トイレや食事の仕方も分からない、まるで赤ちゃんのようになってしまったそうです」
あすかさんが子宮頚がんワクチンを打ったのは2012年、中学校1年生の時。接種後すぐから失神や頭痛を起こすようになったが、本人を含め誰一人としてワクチン接種がきっかけだとは思わなかった。「国が認め、公費負担でみんなに勧めているもの」だからだ。