子宮頚がんワクチン被害 病院も学校も自治体も見殺しの実態

公開日: 更新日:

 子宮頚がんワクチンは安全性に問題がある――。こう言うのは、「子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち」を上梓したジャーナリスト、黒川祥子氏。子宮頚がんワクチンの被害者少女6人と家族の“現実”を目の当たりにし、黒川氏が感じたのは「なぜ、このようなワクチンが少女たちに打たれたのか」という不信感だ。

 北海道在住のあすかさん(仮名・14歳)は、黒川氏の本の出版を今か今かと心待ちにしていたという。

「自分の気持ちを大人たちに伝えたいと、一時は意識混濁にまで陥った体をおして、胸のうちを語ってくれたのですが……。本が届く2日前、記憶を一切失い、家族のことも、トイレや食事の仕方も分からない、まるで赤ちゃんのようになってしまったそうです」

 あすかさんが子宮頚がんワクチンを打ったのは2012年、中学校1年生の時。接種後すぐから失神や頭痛を起こすようになったが、本人を含め誰一人としてワクチン接種がきっかけだとは思わなかった。「国が認め、公費負担でみんなに勧めているもの」だからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言