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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米で承認「女性用バイアグラ」 男女とも“NO寄り”意見多いワケ

公開日: 更新日:

 女性用バイアグラが8月に米食品医薬品局から承認されたニュースはすでにお届けした通り。

 日本では興味津々の声が多いようですが、米国ではどちらかというと否定的な意見が目立っています。

 毎日飲み続けなくてはならないため、「めまいや吐き気など強い副作用が指摘されている薬なんて飲み続けられない」「その割には効果が弱い(満足する回数が0.5~1回増える程度)」というわけです。

 さらに取材をすると、女性たちから「そもそも必要ない。むしろ、害になるのでは」という意見が聞こえてきます。

 女性の性欲減退は複雑に要因が絡み合っていて、個人差も大きい。「小さな子供が4人いる。仕事と家庭の両立で疲れ切っていて、セックスどころではない」「相手との関係がうまくいっていない」といった具合です。精神科医やセラピスト、そして一般女性までもが「男たちは薬の存在を女性の環境やお互いの関係の改善に努力しないことへの言い訳にするのでは」と危惧しています。「女性のすべてが旺盛な性欲を持つべきと決められてはたまらない!」と言う女性もいます。

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