寝ても抜けない“酒疲れ”は「ビタミンB1不足」に原因あり

公開日: 更新日:

 かつての日本ではビタミンB1欠乏症は「かっけ」と呼ばれ、結核と並ぶ2大国民病とされてきた。玄米を精製してできた白米を食べるようになった江戸時代以降に患者数が増加。「かっけ」による心不全などで、大正時代までに毎年数万人が命を落とした恐ろしい病気だ。

 栄養状態が格段に上がった現代では、豚肉、ウナギ、イクラ、玄米などビタミンB1が豊富な食品を普通に食べていれば問題ない。しかし、偏食の人、ダイエット食事制限している人、胃を切除している人、小腸や胃での栄養吸収を阻害する薬を飲んでいる人などはビタミンB1不足に陥る可能性がある。

■胃を切除、ダイエット中の人は要注意

「これまで、ビタミンB1は小腸で吸収されると考えられていましたが、最近の研究では胃の壁細胞で取り込まれることが分かってきました。そのため胃を切除した人はもちろん、一部の降圧剤など胃や腸での栄養吸収を阻害する薬は注意が必要です」(林院長)

 しかし、ビタミンB1欠乏症を警戒しなければならないのは、なんといっても大量にお酒を飲む人だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々