注目抗がん剤で患者を誤誘導 悪質クリニックの巧妙手口

公開日: 更新日:

「このニボルマブを不適正に使用しているインチキクリニックが大流行しているのです。私の外来のほとんどの初診患者さんが、インチキクリニックの話をされます」

 これらのクリニックに共通しているのは、免疫機能をアップさせてがん細胞への攻撃を増すとして「免疫細胞療法」を自費診療で行っている点だ。免疫細胞療法に関しては、がん治療の専門医のほとんどが効果を疑問視している。

 しかし、「打つ手がないといわれた進行・再発がんが縮小した」といった言葉につられ、何百万円、何千万円といった高額の医療費を自己負担で支払って、治療を受ける患者が後を絶たない。

 中には、抗がん剤治療が効果を発揮するがんなのに免疫細胞療法を選択し、患者が「効かないから、やはり抗がん剤治療を受けたい」と思ったときにはすでに手遅れ……というケースもある。

「免疫細胞療法はエビデンス(科学的根拠)がなく、きちんとしたデータの論文発表も学会発表もほとんどない。ニボルマブは418人のデータによって承認されていますが、免疫細胞療法の方は何万件行われようと承認への動きがない。これは、効果がないからです。インチキクリニックではそれを分かっていて、ニボルマブに乗じて『免疫細胞療法との併用で効果がある』とウソの説明をしているのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  2. 2

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 3

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 4

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  5. 5

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  1. 6

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 7

    あのちゃん追い風だった女優業に暗雲の炎上!「嫌いな芸能人」発言で反撃される痛恨

  3. 8

    高市首相応援議連「国力研究会」発足 “大政翼賛会”に入会しなかった70人と主な議員の名前

  4. 9

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に

  5. 10

    出口夏希の“男選び”がもたらす影響…伊藤健太郎との熱愛報道と旧ジャニファンが落ち込む意外