注目抗がん剤で患者を誤誘導 悪質クリニックの巧妙手口

公開日: 更新日:

 ニボルマブは、体重1キロ当たり3ミリグラム、体重50キロであれば150ミリグラムを2週間間隔で点滴静脈注射するのが標準治療だ。

 ところが、勝俣医師が聞いた例ではニボルマブの使用量は20ミリグラム、多くても40ミリグラムで、メラノーマ、非小細胞肺がんに限らず用いている。

「ニボルマブは高額な薬品なので、量を減らしているのかもしれません。それでは当然ながら効果がない。そして、クリニックが主で行う免疫細胞療法へ患者さんを誘導していくのです」

■インチキを見抜く2つのチェック法

 かつて、多発性骨髄腫の新薬が承認前に個人輸入で使用され、「関連性が否定できない急性肺障害、間質性肺炎(死亡例を含む)」が報告された。勝俣医師はこれを挙げ、「ニボルマブは重篤な副作用の可能性もある薬であり、使用方法を間違えれば大問題につながりかねない。通常、臨床試験は、独立した倫理委員会で審査され、認可を得た場合のみ患者さんには原則無料で参加してもらうものだが、インチキクリニックでは“人体実験”を免疫細胞療法との併用で高額の医療費を取って行っている。これがまた大きな問題です」と指摘する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ