クスリ服用もデメリット しつこい「夏風邪」の常識と誤解

公開日: 更新日:

「長引く咳の半数以上は咳喘息という印象です。咳喘息の段階では完治も可能ですが、放置すれば3割は気管支喘息に移行し、そうなると完治が難しい状態になります」

 COPDは、気道や肺胞に炎症が起こり、肺胞が破壊される。息苦しさから日常生活がかなり制限され、やがて死に至る。

 患者の大半は喫煙者で、40歳以上の人口の8.6%と推定されているものの、自覚している人は少数。さらに治療に結びついている人となるとごくまれだ。COPDで壊れた肺胞はもとには戻らないが、早期に治療を開始すれば、息苦しさを感じるところまでいくのを食い止められる。

「いずれも専門医でないと診断がつきにくいので、長引く咳があれば一度診断を受けてください」

「残念ながら、呼吸器疾患の専門医は数が少ない。開業医は専門医以外も多く、ウイルスか細菌かを考慮せずに抗生物質を処方してしまう。また、患者さんから『薬を出して欲しい』と言われ、そのまま出しているケースもあります」(大谷院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  2. 2

    一発退場のAぇ!group福本大晴コンプラ違反に「複数人関与」疑惑報道…旧ジャニ“インテリ”枠に敬遠の風向き

  3. 3

    だから今年の日本女子オープンはつまらない…“簡単コース”で予選カットラインは史上最少「-1」

  4. 4

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  5. 5

    囁かれていた「Aぇ!group」は「ヤベぇ!group」の悪評判…草間リチャード敬太が公然わいせつ容疑で逮捕の衝撃

  1. 6

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  2. 7

    阪神・才木浩人はドジャース入りで大谷と共闘の現実味…「佐々木朗希より上」の評価まで

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  5. 10

    男子の試合はガラガラ…今年のANAオープンのギャラリー数を知って愕然としました