「食事制限ダイエット」でやせられるのはなぜか?

公開日: 更新日:

 前回は米国で流行している「8時間ダイエット」と糖質制限を組み合わせて約10キロの減量に成功した、「かたやま脳外科内科クリニック」(福岡県北九州市)の片山成二院長の話を紹介した。今回はその基になる「8時間ダイエット」について説明しよう。

 8時間ダイエットは、厳しい食事制限や苦しい運動などしなくても、1日の食事を8時間以内で済ませばやせるというもの。アメリカの人気健康雑誌「メンズヘルス」元編集長のデイビッド・ジンチェンコ氏が書いた本がニューヨーク・タイムズ紙でベストセラーとして紹介され、話題を集めた。

 その理論的根拠となっているのが、米カリフォルニア州の「ソーク研究所」のサッチダナンダ・パンダ教授が2012年に米科学誌「Cell Metabolism」に発表したマウス実験だ。

 パンダ教授らの研究チームは、マウスを①24時間制限なく高脂肪食を食べられる群②高脂肪食を取れる時間を8時間に制限した群――に分けて比較した。

「18週間経過観察して比較した結果、同じカロリー摂取でも、8時間に制限されたマウスは肥満にならず運動能力が向上することが判明。肥満やメタボリックシンドロームの予防になり、これが心臓病予防などにも効果があると報告されたのです」(管理栄養士)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"