著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

乳がん手術 ほとんどの患者が受けている

公開日: 更新日:

 乳がん手術は大きく「部分切除」と「全切除」に分けられます。さらに鎖骨周辺や腋窩のリンパ節を「郭清する」「しない」、全切除において「大胸筋・小胸筋を残す」「残さない」などの条件に応じて、細かく分類されています。しかし今回は右の2大分類で見ていくことにします。表に年齢別の新規患者数と手術件数をまとめました。

 新規患者数(2012年度)は約8万3000人ですが、2014年度には8万6000人前後に達したと推定されます。それに対して手術件数(2014年度)は約8万2000件。大半の患者がなんらかの手術を受けていることになります。

■30代が少ないのは難治性のため?

 年齢別で見ると、20代の乳がんはかなり珍しいことが分かります。しかし30代、40代で急激に増えてきます。タレントの小林麻央さんや北斗晶さんのケースは、決して珍しいケースでないことが分かります。

 30代では、手術を受けていない患者の割合が高いことが見てとれます。20代、40代はほぼ全員が手術を受けている計算になりますが、30代は8割程度にとどまっているのです。30代で見つかる乳がんには、手術が困難なほど進行してしまったものが多いのかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず