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永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

肝臓がんの年齢調整死亡率 今世紀に入り男女とも3分の1に

公開日: 更新日:

 肝炎ウイルスが体内に入ると慢性肝炎を発症し、やがて肝硬変を経てがんになっていきます。最初の感染からがんになるまで20年から30年。ただしがんに至るのは、感染者のうちC型肝炎で約6~8%、B型肝炎では1~2%といわれています。

 いまでは予防接種の注射器の使い回しはまったく行われていませんし、抗肝炎ウイルス薬や母子感染対策などによって、肝炎患者自体が減ってきています。さらに、慢性肝炎患者の肝臓検診や肝硬変の予防なども向上してきたため、がんに至る人が減少しているのです。

 しかし、それ以上に年齢調整死亡率の低下は劇的です。今世紀に入ってから、男女とも3分の1に減っているのです。肝臓がんの治療技術の発達も寄与していると思われます。手術だけでなく「ラジオ波焼灼療法」といった、肝臓がんをピンポイントで焼き殺す方法が確立されたため、助かる人が増えたのです。

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