低温で増殖する細菌も 食中毒を防ぐ正しい冷蔵庫の使い方

公開日: 更新日:

 いよいよジメジメした梅雨の季節がやってくる。そこで気になるのが食中毒だ。中には「食べ物は冷蔵庫に入れているから大丈夫」と思う人もいるだろうが過信は禁物。冷蔵庫は使い方によっては食中毒リスクをアップさせることにもなりかねない。

 家庭で繁殖しやすい食中毒菌といえば、生肉やレバー、卵などに繁殖する「サルモネラ属菌」、牛肉などに繁殖する「腸管出血性大腸菌」、鶏肉に広がる「カンピロバクター」、魚介類やお寿司などに広がる「腸炎ビブリオ」などだ。

 細菌が繁殖するには「温度」「水分」「栄養」が必要だが、食品には水分と栄養が含まれている。そのため、カギを握るのが温度だ。県立広島大学名誉教授で、東北女子大学家政学部の加藤秀夫教授が言う。

「細菌の多くは10度以下で増殖スピードが遅くなり、冷凍庫の目安温度であるマイナス15度以下で停止します。しかし、それで細菌が死んだわけではありません。室温に戻すと爆発的に増殖して、食中毒を引き起こすものもある。冷蔵庫に入れたからといって安心してはいけません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」