故・愛川欽也さんは選択 あえて無理ながん治療はしない

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 たとえば、愛川欽也さん(享年80)は2015年4月、肺がんで亡くなる2カ月前まで人気番組の司会を続けたのは有名だ。当時の報道では、入院で仕事に穴をあけることを嫌って手術を拒否。末期ながら転移がんの治療にはスタンダードな抗がん剤治療も受けず、通院で受けられる重粒子線治療を選択したという。

 対照的なのが、俳優・今井雅之さん(享年54)の最期だろう。同年5月に大腸がんで亡くなる1カ月前、「船酔いに42、43度のインフルエンザが来た感じ。苦しいのは食べられない、眠れないこと」と抗がん剤治療のつらさを語っていた。

 頬は痩せこけ、声はかすれ、元気なころとは別人の姿は衝撃的。現場復帰を願っての抗がん剤治療だったが、当時は「そこまでして治療が必要なのか」という声も聞かれたが、結局、復帰はかなわなかった。

■FPも「健康維持にはお金が必要」

 もちろん、2人のがんは違うが、最期まで仕事ができたかできないかという視点でみると、それぞれの選択が大きな意味を持つ。乳がん治療を経験したファイナンシャルプランナーの黒田尚子氏もこう言う。

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