星奈津美さん バセドー病乗り越え知った「練習できる幸せ」

公開日: 更新日:

 バタフライを泳げてうれしいと感じられたのは、小さい頃に泳ぎを覚えたとき以来でした。そういう気持ちを再び味わえたことが自分にとって大きなプラスになった。本当によかったなと、今は思います。

■リオでは最後のひとカキまで全力を使い切れた

 それから1カ月後にはシュノーケルを外して通常のトレーニングができるまでに回復し、おかげさまで半年後の日本選手権で優勝。その4カ月後の世界水泳で金メダルを取ることができました。そして、オリンピックシーズンに入る直前に、先生から「もう、バセドー病ではなくなりましたよ」と告げられました。病気に対する不安から解放され、本番を迎えられたのです。リオでは、「この腕が、この脚がどうなってもいい」と思い、最後のひとカキまで全力を使い切れました。金メダルには届きませんでしたが、すごく充実感がありました。

 周りから「病気を克服してすごい」と言っていただくことが多いのですが、私自身は苦労して乗り越えたというよりも、一つ一つの場面で「病気をしたからこそ、こうなれた」と捉えていることが多い気がします。毎日練習できることが当たり前ではなく、幸せなことなんだと感じられましたし、手術をしたからこそ気持ちも体もリセットされ、前向きに頑張れた。病気を通して成長できた、プラスになった。そんなふうに思えるのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  2. 2

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  5. 5

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に墜ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体

  1. 6

    佐々木朗希vsシーハン 「マイナー落ち」めぐるドジャース崖っぷち2投手がちんこ勝負

  2. 7

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  3. 8

    大和証券グループ「オリックス銀行を3700億円で買収」の皮算用

  4. 9

    「浜崎あゆみの父が見つかった?」と一部で話題に 本人がかつてラジオで明かしていた「両親の離婚」

  5. 10

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?