老人の「食べる幸せ」を守る 家族がすべき4つのチェック

公開日: 更新日:

肺炎で搬送された患者さんの口の中を見ると、口腔環境が非常に悪く、汚染、虫歯、歯周病、不適合義歯などの方が多い。食欲がなくなる上に、菌の繁殖を招き、肺炎を引き起こします」


■食べるために必要な機能はどうか?

 脳障害や認知症などで、「咀嚼」「舌にのった食物を喉の奥に送る」「のみ込む」といった機能が衰えれば、食事が困難になり、栄養状態が不良となる。

「嚥下(ごっくんというのみ込み)の機能だけをみるのではなく、トータルの視点をもった正しい食事介助が必要」


■姿勢や活動量はどうか?

 要介護で食事介助を受けている場合、特にチェックすべき。あごが上がっていたり、顔が横を向いていたり、過度に前傾姿勢だったりすると、健康な人でものみ込みづらい。食事介助をする人のスプーンを運ぶタイミングが遅かったり速すぎたりすると、やはりのみ込みづらい。

「活動量が少なければ、お腹がすきませんから、食べたがらない。姿勢調整と活動は安全に食べるための必須条件です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」