薬に頼らずおいしく楽しく 嗜好品を保健指導に取り入れる

公開日: 更新日:

椎名一紀講師 東京医科大学病院・循環器内科(東京都新宿区)

血圧やコレステロールの数値が高めだが、できれば薬は飲みたくない”――。

 そう思っている病気予備群を中心に、嗜好品(好みの飲食物)を積極的に取り入れた保健指導を行っているのが椎名一紀医師だ。「薬に頼らず、おいしく楽しく病気予防」をコンセプトにしている。

心筋梗塞脳卒中などの動脈硬化性疾患を減少させるという、しっかりとしたエビデンス(科学的な根拠)が出されている食品はいくつもあります。それらの中から患者さんに合った嗜好品を選んでもらい、その取り方を指導しています。何より楽しみながら習慣にできるのが嗜好品のいいところです」

 血圧だと収縮期血圧(上)130~160(㎜Hg)の軽症、悪玉コレステロールでは160(㎎/デシリットル)くらいであれば改善する可能性がかなり高いという。

 椎名医師が主に用いている嗜好品は、ポリフェノールやオメガ3脂肪酸(EPAやDHA)などを含む食品だ。ポリフェノールが豊富なものでは、カカオ分70%以上の「高カカオチョコレート」「緑茶」「赤ワイン」など。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?