薬に頼らずおいしく楽しく 嗜好品を保健指導に取り入れる

公開日: 更新日:

 オメガ3脂肪酸が多いのはサバなどの「青魚」。αリノレン酸の多い「クルミ」や不飽和脂肪酸の多い「アボカド」などもいいという。

「青魚は調理が必要ですし、赤ワインは適量が1日グラス1杯ですので向かない人もいるでしょう。平均して誰でも取りやすいのは高カカオチョコレートで、適量は1日20~25グラム(小分けで3~4枚)です。緑茶なら1日4~5杯。αリノレン酸はナッツ類に多く含まれ、食べると10~15%がオメガ3脂肪酸に変化します。クルミなら1日ひとつかみ(30グラム前後)です」

 もちろん食べ過ぎるとカロリーオーバーになるので意味がない。それに食生活のバランス、運動習慣、十分な睡眠などの生活の見直しも併せて大切になるという。

■投薬量が半分になった例も

 嗜好品の指導を開始したら、3カ月後くらいに再検査をして効果を判定する。単に血圧測定や採血だけでなく、脈波検査や内皮機能検査などで血管年齢、血管の硬さ・しなやかさなども調べる。


「薬と同程度の効果は望めません。たとえば弱い降圧薬を使うと収縮期血圧が10弱下がりますが、嗜好品による効果は平均3~5下がるという感じです。効果があまり出なければ途中で嗜好品を変えたり、必要なら薬を併用することもあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"