飲み会が増える季節 転倒や打撲を軽く見てはいけない

公開日: 更新日:

「ただし、適応外処方になりますが、学会で報告されている五苓散と呼ばれる漢方薬が使われることがあります。脳の水分のバランスを調整する利尿剤としての働きがあるといわれ、慢性硬膜下血腫の進行を抑えたり、治したとの症例報告があります」(福永医師)

 実際に手術となると頭に穴を開けて血を抜くことになる。大変な難手術のイメージを描きがちだが、脳神経外科医にとってはそれほど難易度の高い手術ではないという。

「手術では局所麻酔でドリルにより頭に1つないしは2つの穴を開けて、硬膜と血腫被膜を切開してその中の血をカテーテルで抜く。そうするとマヒしたところなどが手術中に元に戻って、みるみる良くなっていきます」

 遅くても1週間程度でマヒや認知症の症状が消えるという医師もいる。

 むろん、再発するケースもあるから、油断は禁物だ。

「手術した人の8~20%は再発するともいわれています。その場合は、同じ穴を使って治療すれば治ります。ちなみに手術で開いた穴は肉芽組織となります」(福永医師)

 お酒好きな人はとにかく頭をぶつけないように注意することだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か