減っていくはずの女性ホルモンを補う治療に害はないの?

公開日: 更新日:

“プレ更年期”は、あくまでも一時的。本来分泌されるべき女性ホルモンがストレスでストップしたのなら、薬で補うのは理にかなっている。

 しかし、本番の更年期は、人体の仕組みとして女性ホルモンの分泌がストップに向かう流れだ。その治療にも、女性ホルモンの補充が選択肢のひとつになっている。「なくなるはずのものを補って害はないのか」といった素朴な疑問が浮かぶが、問題はないのか。聖路加国際病院内科名誉医長の西崎統氏がこう言う。

「ホルモン補充療法は、一般に5年が限度。その範囲内で用いるなら、問題はありません」

 子宮がある人には、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモンをそれぞれ補う。エストロゲン単独だと、子宮体がんのリスクが高まるが、両方補充すれば、リスクはゼロに減らせる。いろいろな病気で子宮を摘出した人は、エストロゲンのみの投与が選択されるという。

 ただし、子宮がんや乳がんの人は、ホルモン補充でがんが悪化するためタブー。ほかにも持病によって、補充できなかったり、慎重投与になったりするケースもある。その場合は、漢方薬や精神安定剤などで対応するという。

【連載】男も知るべし 女性ホルモンの不思議

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意