高齢者のふらつきや気分の悪さは「急性腎障害」を疑う

公開日: 更新日:

「人工心肺の設置や出血などで血圧の変動を起こしやすい。すると腎臓をはじめ各臓器への血液の供給が滞り、腎臓が低酸素状態になって機能障害が起こりやすくなるのです」

 高知大学病院の過去約10万人の患者分析では、検査や手術を含む全入院患者の11・3%が急性腎障害を発症していた。

 もうひとつのきっかけは、脱水症状。やはり血液の供給の停滞につながり、腎機能障害を起こす。熱中症による脱水症状だけでなく、風邪インフルエンザなどの発熱も脱水症状を引き起こす。

糖尿病高血圧、痛風患者はリスクが高い

 要注意なのは、高齢者だ。前述の高知大学病院の分析では、60歳以上では14%が急性腎障害を発症していた。

「糖尿病、高血圧、高尿酸血症など腎機能を低下させる疾患を抱えている人が多い。さらに、これらの治療薬の中には腎臓に負担をかける薬も含まれています」

 もともと加齢で腎臓の機能が低下しているということもある。たとえ疾患のコントロールがうまくいっていても、薬や脱水症状などの要因が重なって、急性腎障害を引き起こす可能性はある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状