米国の裁判がきっかけ…やはりコーヒーは健康に悪いのか

公開日: 更新日:

 大腸がん、口腔咽頭がん、前立腺がんなどのリスクを軽減させるという報告もある。

 ほかにも、アルツハイマー型認知症になるリスクが最大62%も低下することや、2型糖尿病パーキンソン病脳卒中などの心血管系疾患の予防に効果があるという研究もある。

 コーヒーに含まれているカフェイン、クロロゲン酸(ポリフェノールの一種)、ニコチン酸類(ビタミンB)、NMP(N―メチルピリジニウムイオン)といった物質が、こうしたさまざまな健康効果に主体的に作用していると考えられ、世界中で研究されているのだ。

「中には、コーヒーの摂取が認知症や高齢女性の場合で骨粗しょう症のリスクをアップさせるのではないかという報告もあります。カフェインの過剰摂取は血圧の上昇や不整脈の原因になることも指摘されています。ただ、より信頼できる数多くの大規模研究を総合的に見てみると、『1日3~4杯なら健康効果がある』と考えていいでしょう。アクリルアミドは発がん性がおおよそ認められていますが、トータルで見ればコーヒーの適量な摂取は健康効果の方が大きいといえます」

 もちろん、健康を考えて飲むなら砂糖たっぷりはNG。缶コーヒーやインスタントコーヒーではなくレギュラーコーヒーを1日3~4杯が望ましい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省と自治体に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変