感染症やがん免疫力低下も 汗の皮膚トラブル対策と対処法

公開日: 更新日:

 汗で皮膚がかゆくなると、すべて「あせも」と考えてしまいがちだが、実は違うケースがある。武藤院長は臨床経験上、「あせもより“汗かぶれ”がたくさんいるように感じる」と話す。

 あせもは、急激な発汗時に、よごれ、皮脂、角層の配列の乱れが誘因となり、汗腺の表皮内導管が閉塞拡張し、表皮内に汗が染み出して炎症を起こす。症状は、汗腺の位置にできる赤いブツブツやかゆみだ。

 一方、汗かぶれは、ふやけ、こすれ、乾燥などで角層のバリアーが弱くなった肌に、自分の汗腺から出た汗が再び染み込むことで起こる。ブツブツではなく、かゆみや赤みが面で広く起こる。

「汗かぶれの方が、皮膚のバリアー機能障害がひどく起こっている場合が珍しくない。“たかがかゆみ”などと思わず、特に繰り返すようなら、皮膚科を受診すべきです」

 かゆみがある時、かく・叩く・つねる・熱いシャワーを当てる、などはNG。薄手のハンカチなどでくるんだ保冷剤で冷やすとかゆみの神経が鈍くなり、炎症自体も少し軽減する。かゆみがそれほどでもなければ、市販薬で対処するのも手だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった