ノーベル賞学者の愛弟子はオートファジー論文引用世界1位

公開日: 更新日:

 しかし、現時点では生体内でオートファジーの活性を測定する良い方法がないことや、オートファジーを活性化させる特異的な薬剤や方法が見つかっていないなどの課題がある。それらの基礎となる分子レベルでのオートファジーの理解も、まだ道半ばだ。水島教授らは、培養細胞や実験動物を使って基礎研究に集中している。 

「病気とオートファジーの関係は、他にもクローン病やがんなど、国内外さまざまな研究機関で進められています。しかし、創薬や治療につなげるには、臨床医師や製薬会社など、もっと多くの方々にオートファジーの分野に参入してもらうことが大切だと考えています」

 水島教授は「オートファジー研究会」の責任者を務め、年1回、門戸を開いた学術会議を開催しているという。

▽1991年東京医科歯科大学医学部卒後、同大学院修了。研修医を経験後、岡崎国立共同研究機構、(財)東京都医学研究機構などを経て、2012年から現職。〈所属学会〉日本生化学会、日本分子生物学会、日本細胞生物学会

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々