常識一変! 糖尿病の人と予備群に運動が必要な本当の理由

公開日: 更新日:

 人が生きていくには糖分からエネルギーを作る必要がある。エネルギーは細胞内で作られるため、食事で得られた糖分は血液に乗って全身の細胞に届けられる。糖尿病は糖分を血液から細胞内にうまく取り込めず、血管内でだぶついた糖分がさまざまな悪さをする病気だ。ならば「余分な糖分を体内に入れないための食事制限はわかるが、なぜ運動しなければならないのか」――。そう疑問に思う人も多いのではないか。糖尿病のメカニズムを研究している首都大学東京大学院人間健康科学研究科の藤井宣晴教授に聞いた。

 糖尿病は少なくとも紀元前1500年以上前から人類を苦しめ続けている病気だ。喉が渇いて水を大量に飲むことから「体の栄養素が水と共に体の外に流されて、徐々に弱っていき、最後は死に至る」病気と考えられてきた。

 糖尿病が代謝の病気とわかってきたのは1700年代に入ってから。今は膵臓から分泌され、血液中の糖分を細胞に取り込んだり、余った糖分を肝臓や筋肉に蓄える働きのあるインスリンが関係していることがわかっている。分泌量が少ないか、機能が低下することで発症するというのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず